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主にコードギアスのキャラを用いてイロイロします。登場人物の性格を大いに改変しておりますので、原作の世界観を壊したくない方はご遠慮願います。
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今年は首都圏ではサクラの開花宣言をするや冷たい雨がしとしと降り、その後真冬並みの
冷気が襲い、サクラはいつまでもいつまでも散らない。
これほど「もつ」とありがたみも薄れ、飽きてくる。
サクラが満開のうちはいそいそ落ち着かない。この世にサクラがなければ、「春の心はのどけ
からまし」というところ。


私はエリア11、旧日本があまり好きではない。
もともと親の仕事の都合で一緒に来ざるを得なかったからだ。

父母はともに技術者で、サクラダイトの開発に関わっている。
日本がブリタニアの属国になって以来、ブリタニアは多くの技術者をエリア11に送り込んだ。
両親はそういった技術者だった。

一人っ子である私は、両親のことを尊敬し大好きであったので離れたくはなかった。

長期にわたる開発で帰国のめどはたたないということだったが、科学者の性であろうか、
両親は住み慣れた母国で暮らすことよりも、エリア11に渡らずにはいられなかったようで、
私に対する優先順位はそれより下だった。

「科学は本能だ」と私は思っている。
理性的でも合理的でもない、むき出しの欲求に過ぎない。
ヒトは本能だけで子育てをするとは言いがたい、と思う。
色んな感情やら理性やら義務、権利、様々なものがごちゃ混ぜになって取り組まれるものだ
と、子どもを生んだことのない私はそう考えている。

ちなみに私は処女だ。処女膜はもうないけど。

そして科学者である両親は、誰よりも科学者であった。
つまり正直者だったのだ。
科学という果実に対して本能的に飛びつかずにはいられなかった。


だからといって両親が私に無関心であったというわけではない。
両親は忙しいながらも私をかまってくれて、理系に対する才能があると分かるや、積極的に
自分達の仕事の楽しさについて熱く語ってくれたりもした。
私がブリタニアを離れるのが嫌だと言った時も、彼らがいなくても大丈夫なようにあれこれ
走り回ってくれた。

だが私の本当に求めていたのは、“両親”と“ブリタニア”で暮らすことでどちらが欠けても
嫌だった。
そしてその二つのうちより優先順位の高いほうはどちらかといわれれば、言うまでもない。
両親だ。
だから、嫌々ながらも両親とエリア11に移住することを決めた。
両親のとても喜んだ表情を見て、自分の決断は間違いではなかったとその時は思った。

それでも、エリア11に移住して以来数年が経つが、いまだにイレブンはおろかエリア11に住
むブリタニア人にさえ馴染めない自分を認識するたび、まだそこそこの人間関係を築けてい
たブリタニアに残っていれば・・・・・・と思わないでもない。


ヴィーん ヴぃーん ヴぃーん ヴぃーん


でも


ヴぃーん ヴぃーん ヴぃーん ヴぃーん


エリア11、いや日本の


ヴぃーん ヴぃーん ヴィーん ヴィーん


“Hentai” に賭ける熱意は本物だ。


ヴぃーん ヴぃーん ヴぃーん ヴぃーん

Webを巡回していた際にその一端に触れ、どっぷりはまっていくのに
そう時間はかからなかった。
四季折々、混合玉石、様々であるが、科学とはちがう別の“本能”を満たすフィールドとして
日本はこれ以上ない、素晴らしい環境であると心底感じたのもあっという間だった。

本国のブリタニアの“オモチャ”は大味なのだ。
華奢な私にとっては、日本人を対象にした“玩具”のほうがこれ以上ないくらいしっくりきた。

今では、日々帰宅後の私を絶頂に導いてくれる“玩具”を生産するエリア11に対して、好意
と嫌悪の感情が入り乱れている。私のアソコも入り乱れている。

そんな島国を私は

『天国に一番近い島』

と呼んでいる。








以上はただの枕。

私は、今日「コミュニケーション論特論」という授業を受けた。
他人との円滑なコミュニケーションをはかれない自分にとって、コミュニケーションとはどういう
ものなのか、ちょっと気になった。

理系科目以外については深く考えることのなかった私にとって、この機会はとても貴重なもの。

「だからミレイちゃん、一緒にコミュニケーションについて議論しない?」

「ええ?私と?でもそんなこと今まで意識したことなかったしなぁ・・・。今更、って感もあるし」

「ミレイちゃんは人見知りもしないし、物怖じだってしたことなんてないだろうから、どうでも良い
かもしれないけど、私にとっては重要なことなの」

「ニーナ、あんた私を無神経なおちゃらけ能天気お姉さんだと思ってない?」

「ちがうの?」

「そんな、自分がおかしいことを言ってるなんて、少しも思ってないような純粋な目でみられて
も・・・言っとくけど、ニーナが見ているのは私の一面なんだから、それだけが私の全てじゃな
いわよ?」

「そっか、そうなんだよね・・・」

「しみじみと感じないでよ。ともかく、ニーナとコミュニケーションについて議論しても、私じゃ役
不足だと思うわ。そういうのはルルとかいいんじゃない?頭がよくて、話に筋も通ってるし。」

「イインデスカ?私がルルーシュ君と仲良くしても?」

「・・・・・・それって、どういう意味」

「恋愛したことないけど、好きなヒトが自分以外の異性と話しているのを見るのは、とて
も辛いんじゃないの?私は恋愛したことが無いんで、よく分からないけど」

「ち、ちっがーう!!私とルルはそんなんじゃないわよ!ルルは私にとって、・・・・・・良いオモチ
ャなんだから!」

「玩具ですか・・・それはいいね。プラスチックの冷たさじゃなくて、始めから人肌程度に
あったかいもんね。まさに肉人形」

「?????何の話をしているの?あーーーー!もう分かったわよ!議論に付き合ったげる!
ニーナから私にお願いするなんてこと滅多に無いしね。よーし、おねーさんにドーンとぶつかっ
て来なさい!」

「最初からそうしろよ」ボソッ

「え?え?ニーナ?ニーナだよね?」

「はい、実は議論というより、もう自分の中で考えはまとまっているので、それについて合いづち
とかツッコミをしてもらいたいの」

「なーんだ。それならお安い御用よ。もーう、それならそうと早く言ってよ」

「うぜぇ」ボソッ

「ちょ、ニーナ!あなた本当にニーナよね!?」

「じゃあ、始めるね」




普通、コミュニケーション論の目的は、コミュニケーション力をつけることにより、他人に正確に
自分の意思を伝え、他人の言語的、非言語的メッセージを正確に受け取り、かくして他人との
円滑なコミュニケーションを目指すことでしょう?



「まあ、そうね。なんとなく、間違いじゃない気がする」



面接にうまく合格する、先生に気に入られるとか、後輩に慕われるとか、部活での人間関係が
うまくいくとか、恋愛においても勝ち組に入るとか・・・・・・つまりこの世知辛い現代エリア11で
「得する」ことを学ぶことだと思われてるんじゃないでしょうか?



「それだとニーナは苦戦してる感じね」

「調子のんなよ」ボソッ

「もーう、無視できないわ。さっきから何なの?いやに私に突っかかってくるじゃない?何?
私にどんな不満があるって言うのよ?はっきり面と向かって言いなさいよ。そういうのって、すご
い失礼なことよ」

「・・・さっき言った定義がコミュニケーション力だとすると、明らかにミレイちゃんは勝ち組で、私は
負け組み。自分を取り巻く現状は自分の責任だけど、ちょっと悔しくなっちゃって・・・。嫉妬しち
ゃった。ごめんなさい・・・」

「なーんだそうだったn「だから私は考えを改めたの!私が目指すコミュニケーション能力は似
て非なるもの!そう、『総合的人間能力』なのよ!」



『総合的人間能力』、それは、なるべく自分の信念を貫きながらも共同体から排斥されない生き
方を実現できる力のことなの。自分の信念を曲げて権力者や多数者派に媚びることなく手も済
む力を体得すること。そのためには、血のにじむような努力をしなければならない。
ただ無防備に好き勝って生きて、他人を納得させることはできないものね。

人間の生き方は、大きく分けて、努力に努力を重ねて自分の信念を磨き上げ、それを貫き通す
か、それともとにかく楽に生きることを第一目標にして信念を放棄する(持たないようにする)か、
の二つしかないように思えるの。前者のような生き方をするものをエリート、後者の生き方を選
び取ったものは大衆と呼ばれるわ。

私的に翻訳すると、前者がコミュニケーション的強者であり、後者がコミュニケーション的弱者
よ。私は前者になりたいわ。そのほうが人生は豊かになるし、ずっしりとした手ごたえも感じら
れるはずだし。



「ふーむ、続けて」



コミュニケーション的弱者の原理は「とにかく安全にとにかく無難に」なの。さしあたり自分ない
し自分の守備範囲が危険に瀕しなければ、それでいい。そのためには、どんな卑劣なことで
もあえてする。真実も捻じ曲げ、言いたいこともいわず、明らかに間違ったことでもじっと黙っ
ている。なぜなら、本当のことを言うと、身が危ないからであり、クビが飛ぶからであり、家族
が路頭に迷わすことになるから。そしてその全ては許される。なぜなら、自分は学歴も縁故
も人間的魅力も無い正真正銘の「弱者」だから。

私は今までの自分の人生を振り返って、こうなりたくない、って強く思ったわ。



「ほとんどニーナに当てはまってるしね」

「死ねばいいのに」



その上でいうのだけど、コミュニケーション的強者とは、「ノーブレス・オブリージ(社会的強者
の責務)」を身に引き受けるほどの覚悟が無ければならない。これは、人間は平等だと言う真
っ赤なうそをかなぐり捨てて、自分の強さを実感するところから始まる。どこまでも困難な課
題と過酷な試練を要求する。他人はより弱いがゆえに、それほどの問題も試練も要求しない。
自分に厳しく、他人に寛大な態度をそなえることになるのよ。




「まるで私のことを言ってるみたいね!」

「でしゃばりは、おっぱいだけにしてよね」




だけど、弱者はまったくの逆の態度をとるの。彼らは常にマイナスの距離の感受性を実現しよ
うとする。他人は強いから過酷な課題をこなすことができ、こなさればならないのだが、自分は
弱いからそれが免除されて当たり前なのだ。こうした自己否定、自己憐憫を当然のごとく行使
するもの、それが「弱者」の定義よ。

コミュニケーション的弱者は、相手を理解するためのわずかな努力も払わないわ。いかなる他人
も、自分の手持ちの狭い枠に押し込めようとし、そうすることによって容易に誤解する。あるいは
どうしても入りきれない相手を切り捨て、「わからない」と不平を言う。また、相手にわからせようと
する血みどろの努力もしない。それでいて、相手が理解を示さないと「わかってくれない」と悲嘆
に暮れる。



「悪いけど、それほど遠くない未来に、ニーナがいいそうだった言葉よね・・・。今の調子でいけば
大丈夫だと思うけど・・・」

「同意せざるを得ない」



だけど、私の提言する強者への道も、確かに険しいもの。
相手を分かろうと全身を耳にして聞いてもさっぱり分からないときでも、愚かな(?)相手では
なく自分がいけないのだと反省する。相手にわかってもらうよう懇切丁寧に説明しても分かっ
てくれないときでも、頭の悪い(?)相手を責めない。

これは辛いことだけど、この試練を乗り越えなければこみゅにけーしょん
的強者の道は開かれない。



「ちっとマゾっぽいわね。それに、しんどそう」

「そのための私です」

「?」



更にコミュニケーション的弱者は、日ごろ他人を思いつきで機関銃のように批判しながら、自分
がちょっとでも批判されると慌てふたむき足が宙に舞ってしまう。
その理不尽さに身もだえするの。コミュニケーション的強者は、他人を批判すること無しとはい
えないけど、その分、他人からいかなる理不尽な批判を受けても当然だと覚悟している。
もちろん、(場合によって)誤解を解くあらゆる努力を払うけど、それでも解けない場合、冷静に
復讐の機会を狙うことはありうるけど、むやみに嘆き悲しむことはしない。

こうして面白いことに、(いえ恐ろしいことに)コミュニケーション的弱者は経験を重ねるうちに更
に更に弱くなっていくのであり、コミュニケーション的強者は更に更に強くなっていく。
前者はますます卑劣になっていくのに対し、後者はますます勇敢になっていくの。
以上が長い総論よ。



「総論!?各論もあるの!?ちょっと疲れたわ。私もともと頭で考えるより、まず行動するタイプ
だから、座ってニーナの話聞いてたらお尻ムズムズしてきちゃった」

「ミレイちゃん・・・・・・私に欲情しちゃったの?」

「んなわけあるか!!」



私が考えたいくつかのスキルのうち特異なものを取り上げるね。

「3、相手から理解されないことに耐える能力」
「9、相手の立場に立ってみることのできる能力」
「10、相手のマイナスイメージを無理にでも消してみる能力」
「15、相手の主張内容を細かく区別し、各部分を他の部分から切り離して捉える能力」
「20、どんなことがあっても相手に媚びへつらわない能力」
「22、相手の空の不当な評価に耐える能力」
「25、時節に執着しない能力」
「26、無理にでも自分が正しくないと思ってみる能力」
「28、話が平行線(水掛け論)になったら、軌道修正する能力」
「29、意見の一致を安易に期待しない能力」
「30、相手を切り捨てない能力」

どうかしら?
もはや説明の用のないものも少なく無いけど、念のために確認すると、ここに言う「相手」とは、
コミュニケーション的弱者であり、どうしようもなく脆弱なコミュニケーション力しか持っていない
者、すなわち世の中の大部分の人々よ。コミュニケーション力とは、彼らの「弱さの暴力」に全
身を晒されながら、彼との対等を要求せずに、全てを修行と心得て励む能力のことよ。

これらのうち特に難しいものは、26だと思う。
自分を「正しい」と確信しないで、どうしてコミュニケーションを続けることができるか、という単純
な疑問に基づいているわ。

その通り。
だけど、9や10や26に付いている「無理にでも」という副詞句に注意して欲しいの。
難しいことは分かっているのよ。そこを承知で「無理にでも」そう思ってみるの。
私は「分かるわ、分かるわ」と擦り寄ってくる輩は大嫌いよ。そうではなくて、「あなたの言いたい
のはこういうことですね」と、すべてを相手の枠組みや価値観、諸前提や推論式に従って正確
に再現して見せるのよ。
これは、強者のみがなしうるカッコいい態度なのよ!!!





「どうかしら?」


やり切った表情を満面に浮かべてニーナはミレイに微笑みかける。
それに対するミレイの表情も穏やかで、それはまるで菩薩のような笑みだった。全てを受け止
め、その全てを受け入れ、安易な意見の一致を期待せず、否定することもない、相手を決して
切り捨てないという考えを捨て去る、もしくはあたかもそんな考え自体が存在していなかったか
のような、人格者の姿がそこにはあった。



「ニーナは頑張ってる。ニーナはえらいね」








ニーナは気づいた。
自らの描く、コミュニケーション的強者の体現者がそこにいることに。
少し前までは彼女にこれほどの“格”は備わっていなかった。どこにでもいるような、そんな女
の子とは言えなかったが、それでも歳相応のかわいらしい女学生であったはずだ。

自分が変えてしまった。
自分の方こそが変わろうと思ったのに。

強くなれば彼女と対等になれる。
私を“本当に”認める。

でも今じゃ上辺だけじゃ無く、等身大の私を認めてくれてる、みたいだ。
ある意味私が彼女を変え、そして認めさせた、ということになるのかもしれない。
でも私がしたかったのはこんなことなんかじゃない。

コミュニケーションについて深く考えてみたのも、「人で楽しんで」、「人を楽しんで」、自分の人
生を謳歌している彼女が羨ましかったから。
そんな彼女のようになりたいと思ったのは正直に言うと、少なくない。でも、自分に置き換えて
みるとやっぱり夢物語なのだ、そんなことは。

だから、私は、私自身の中にある「ミレイ」像に負けなくないくらいの、強い自分になろうと思っ
たのだ。
そして、強くなるためには今までの自分を克服しなければならない。

他人が苦手な自分。
それを何とかしたいという意識が無意識にあったから、コミュニケーションの授業に興味を引か
れたんだと思う。





もう、なんだか疲れちゃった。
科学とHentai以外のことで頭をつかうのは本当にしんどい。
でも、これでこのミレイちゃんとの議論を終えてしまうのも癪にさわるので、今までの自分に対
する決別の意味を込めてこれから二度といわないであろう発言をする。


 「私をいつも下にみて、保護者の顔をして偽善に浸って
  もう違うの、私は!私を認めなさいよ!」


「うんうん、分かってる。あなたが、他の誰もがあなたを責めるようなことをしても私だけは
あなたの味方だから・・・・・」



とりあえず、言うだけは言って、過去との決別は済ませた。
早くうちに帰ろう。
このミレイはだめだ。今の自分にとって良くないものだ。
関わるのは、今日はここまでにしよう。



「帰って、オナニーして寝よ」



「オナニーナ、さみしーナ」











謀られた!!!!!!
いくらコミュニケーション能力的強者、総合人間力強者と言えどもミレイはミレイか!!!
隙を見せればすぐさまおちょくる!!

だが私とてコミュニケーション的強者を目指す者。
相手を安易に切り捨てることはしない。
相手からの不当な評価に耐え、全てを修行と心得て励むのだ。

でも私らしさを捨てるつもりはない。





「おもらしミレイ」





だから言ってやったのさ。














その後は二人して取っ組み合いの喧嘩をした。

私はともかく、ミレイちゃんもコミュニケーション的強者ではなかったみたい。



すっとした



何だか、色々悩んでいた自分が馬鹿みたい
そういえば、ミレイちゃんと本気で喧嘩したことはなかったな・・・・・・でも・・・楽しかった








「ふふふ、元気になってよかったわ。
ニーナは思いつめちゃうと、こう、視界が狭くなっちゃって、ニーナの本当の良さ、例えば、
常識にとらわれない豊かな発想力とか、頭の回転力とかがいけない方向ばっかりに働いちゃ
うから。ほっとけないわ、ホント」

「ミレイちゃん・・・」

「ニーナが私のことをどう思っていようと、なんとも思わないし気にもしない。
だって、私はニーナのことを本当に思っているもの」


っ・・・


「ルルーシュ君がシャーリーに取られぎみだからって、女に走るのは極端すぎると思う。しか
も、一番身近にいる女の子に飛びつくってのは、自分を安売りしすぎよ」

「ちょっと!!私すごくいい事言ったわよねぇ!その反応おかしくなぁい!!自分で言ってて
恥ずかしくなってきたんだけど!もっとこう、なんて言うの?ねぇ!!」











涙が出てきちゃった。





だって私には、

“本当に”

私のことを認めてくれる、大事な

“友だち”

が居るって事に気づけたんだから。

だから










「ありがとう、ミレイちゃん」

「へ?ええ、ああ、うん。まあ、分かればいいのよ、分かれば。うん」

「帰りにクレープ食べてかない?」

「えあ?ああ、いいわね。でもニーナから誘うなんて珍しいじゃない。実はニーナのほうこそ、
私に気があるんじゃないの?でも・・・そう考えると今までの意地悪な発言にも説明が付くわ!
あれね、好きな子に意地悪して気を引かせたいってやつなのね?いやー、ミレイお姉さん困
っちゃうなぁ~、ホンと」

「うん、帰りに家に寄っていってよ。“玩具”で一緒に遊ぼ?だいじょーぶ。大人向けのものだ
から、ミレイちゃんもきっと気にいってくれると思う」

「へ?いや、冗談よね?私はもちろん冗談よ、冗談なんだから、腕をそんなに引っ張らない
でよ!!玩具ってなによ!大人向けって何よ!私に何をする気なの!?」

「ふふ、“新世界”を見せてあげる」















その後、以前は無かった、女の色気を身にまとうミレイにリヴァルが身悶えし、ミレイに対し
てSっ気ぎみに接するニーナが目撃されるようになった、そうである。








おしまい
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