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主にコードギアスのキャラを用いてイロイロします。登場人物の性格を大いに改変しておりますので、原作の世界観を壊したくない方はご遠慮願います。
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2008年はいかがでしたでしょうか?

自分は何かと課題の残る一年でした。


私は、大学のサークルのイベントの準備が秋ごろから本格化し、先日大団

円の中、無事終了いたしましたところです。


全然サイトを更新できず、他サイト様を覗き見する程度で、自ブログ

の整理もおぼつかないまま、2009年を迎えてしまいました。



わざわざこんな見難いサイトに来ていただいた方、

真にありがとうございます。


作品のレベルは低いは、面白くないはで、ショボーンな感じですが

春ごろからは精力的に書いていきますので、たまにでもよろしいので

見に来てやってください。





本年が皆様にとって、感動を伴ったドラマのような


一年でありますように



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今年は首都圏ではサクラの開花宣言をするや冷たい雨がしとしと降り、その後真冬並みの
冷気が襲い、サクラはいつまでもいつまでも散らない。
これほど「もつ」とありがたみも薄れ、飽きてくる。
サクラが満開のうちはいそいそ落ち着かない。この世にサクラがなければ、「春の心はのどけ
からまし」というところ。


私はエリア11、旧日本があまり好きではない。
もともと親の仕事の都合で一緒に来ざるを得なかったからだ。

父母はともに技術者で、サクラダイトの開発に関わっている。
日本がブリタニアの属国になって以来、ブリタニアは多くの技術者をエリア11に送り込んだ。
両親はそういった技術者だった。

一人っ子である私は、両親のことを尊敬し大好きであったので離れたくはなかった。

長期にわたる開発で帰国のめどはたたないということだったが、科学者の性であろうか、
両親は住み慣れた母国で暮らすことよりも、エリア11に渡らずにはいられなかったようで、
私に対する優先順位はそれより下だった。

「科学は本能だ」と私は思っている。
理性的でも合理的でもない、むき出しの欲求に過ぎない。
ヒトは本能だけで子育てをするとは言いがたい、と思う。
色んな感情やら理性やら義務、権利、様々なものがごちゃ混ぜになって取り組まれるものだ
と、子どもを生んだことのない私はそう考えている。

ちなみに私は処女だ。処女膜はもうないけど。

そして科学者である両親は、誰よりも科学者であった。
つまり正直者だったのだ。
科学という果実に対して本能的に飛びつかずにはいられなかった。


だからといって両親が私に無関心であったというわけではない。
両親は忙しいながらも私をかまってくれて、理系に対する才能があると分かるや、積極的に
自分達の仕事の楽しさについて熱く語ってくれたりもした。
私がブリタニアを離れるのが嫌だと言った時も、彼らがいなくても大丈夫なようにあれこれ
走り回ってくれた。

だが私の本当に求めていたのは、“両親”と“ブリタニア”で暮らすことでどちらが欠けても
嫌だった。
そしてその二つのうちより優先順位の高いほうはどちらかといわれれば、言うまでもない。
両親だ。
だから、嫌々ながらも両親とエリア11に移住することを決めた。
両親のとても喜んだ表情を見て、自分の決断は間違いではなかったとその時は思った。

それでも、エリア11に移住して以来数年が経つが、いまだにイレブンはおろかエリア11に住
むブリタニア人にさえ馴染めない自分を認識するたび、まだそこそこの人間関係を築けてい
たブリタニアに残っていれば・・・・・・と思わないでもない。


ヴィーん ヴぃーん ヴぃーん ヴぃーん


でも


ヴぃーん ヴぃーん ヴぃーん ヴぃーん


エリア11、いや日本の


ヴぃーん ヴぃーん ヴィーん ヴィーん


“Hentai” に賭ける熱意は本物だ。


ヴぃーん ヴぃーん ヴぃーん ヴぃーん

Webを巡回していた際にその一端に触れ、どっぷりはまっていくのに
そう時間はかからなかった。
四季折々、混合玉石、様々であるが、科学とはちがう別の“本能”を満たすフィールドとして
日本はこれ以上ない、素晴らしい環境であると心底感じたのもあっという間だった。

本国のブリタニアの“オモチャ”は大味なのだ。
華奢な私にとっては、日本人を対象にした“玩具”のほうがこれ以上ないくらいしっくりきた。

今では、日々帰宅後の私を絶頂に導いてくれる“玩具”を生産するエリア11に対して、好意
と嫌悪の感情が入り乱れている。私のアソコも入り乱れている。

そんな島国を私は

『天国に一番近い島』

と呼んでいる。








以上はただの枕。

私は、今日「コミュニケーション論特論」という授業を受けた。
他人との円滑なコミュニケーションをはかれない自分にとって、コミュニケーションとはどういう
ものなのか、ちょっと気になった。

理系科目以外については深く考えることのなかった私にとって、この機会はとても貴重なもの。

「だからミレイちゃん、一緒にコミュニケーションについて議論しない?」

「ええ?私と?でもそんなこと今まで意識したことなかったしなぁ・・・。今更、って感もあるし」

「ミレイちゃんは人見知りもしないし、物怖じだってしたことなんてないだろうから、どうでも良い
かもしれないけど、私にとっては重要なことなの」

「ニーナ、あんた私を無神経なおちゃらけ能天気お姉さんだと思ってない?」

「ちがうの?」

「そんな、自分がおかしいことを言ってるなんて、少しも思ってないような純粋な目でみられて
も・・・言っとくけど、ニーナが見ているのは私の一面なんだから、それだけが私の全てじゃな
いわよ?」

「そっか、そうなんだよね・・・」

「しみじみと感じないでよ。ともかく、ニーナとコミュニケーションについて議論しても、私じゃ役
不足だと思うわ。そういうのはルルとかいいんじゃない?頭がよくて、話に筋も通ってるし。」

「イインデスカ?私がルルーシュ君と仲良くしても?」

「・・・・・・それって、どういう意味」

「恋愛したことないけど、好きなヒトが自分以外の異性と話しているのを見るのは、とて
も辛いんじゃないの?私は恋愛したことが無いんで、よく分からないけど」

「ち、ちっがーう!!私とルルはそんなんじゃないわよ!ルルは私にとって、・・・・・・良いオモチ
ャなんだから!」

「玩具ですか・・・それはいいね。プラスチックの冷たさじゃなくて、始めから人肌程度に
あったかいもんね。まさに肉人形」

「?????何の話をしているの?あーーーー!もう分かったわよ!議論に付き合ったげる!
ニーナから私にお願いするなんてこと滅多に無いしね。よーし、おねーさんにドーンとぶつかっ
て来なさい!」

「最初からそうしろよ」ボソッ

「え?え?ニーナ?ニーナだよね?」

「はい、実は議論というより、もう自分の中で考えはまとまっているので、それについて合いづち
とかツッコミをしてもらいたいの」

「なーんだ。それならお安い御用よ。もーう、それならそうと早く言ってよ」

「うぜぇ」ボソッ

「ちょ、ニーナ!あなた本当にニーナよね!?」

「じゃあ、始めるね」




普通、コミュニケーション論の目的は、コミュニケーション力をつけることにより、他人に正確に
自分の意思を伝え、他人の言語的、非言語的メッセージを正確に受け取り、かくして他人との
円滑なコミュニケーションを目指すことでしょう?



「まあ、そうね。なんとなく、間違いじゃない気がする」



面接にうまく合格する、先生に気に入られるとか、後輩に慕われるとか、部活での人間関係が
うまくいくとか、恋愛においても勝ち組に入るとか・・・・・・つまりこの世知辛い現代エリア11で
「得する」ことを学ぶことだと思われてるんじゃないでしょうか?



「それだとニーナは苦戦してる感じね」

「調子のんなよ」ボソッ

「もーう、無視できないわ。さっきから何なの?いやに私に突っかかってくるじゃない?何?
私にどんな不満があるって言うのよ?はっきり面と向かって言いなさいよ。そういうのって、すご
い失礼なことよ」

「・・・さっき言った定義がコミュニケーション力だとすると、明らかにミレイちゃんは勝ち組で、私は
負け組み。自分を取り巻く現状は自分の責任だけど、ちょっと悔しくなっちゃって・・・。嫉妬しち
ゃった。ごめんなさい・・・」

「なーんだそうだったn「だから私は考えを改めたの!私が目指すコミュニケーション能力は似
て非なるもの!そう、『総合的人間能力』なのよ!」



『総合的人間能力』、それは、なるべく自分の信念を貫きながらも共同体から排斥されない生き
方を実現できる力のことなの。自分の信念を曲げて権力者や多数者派に媚びることなく手も済
む力を体得すること。そのためには、血のにじむような努力をしなければならない。
ただ無防備に好き勝って生きて、他人を納得させることはできないものね。

人間の生き方は、大きく分けて、努力に努力を重ねて自分の信念を磨き上げ、それを貫き通す
か、それともとにかく楽に生きることを第一目標にして信念を放棄する(持たないようにする)か、
の二つしかないように思えるの。前者のような生き方をするものをエリート、後者の生き方を選
び取ったものは大衆と呼ばれるわ。

私的に翻訳すると、前者がコミュニケーション的強者であり、後者がコミュニケーション的弱者
よ。私は前者になりたいわ。そのほうが人生は豊かになるし、ずっしりとした手ごたえも感じら
れるはずだし。



「ふーむ、続けて」



コミュニケーション的弱者の原理は「とにかく安全にとにかく無難に」なの。さしあたり自分ない
し自分の守備範囲が危険に瀕しなければ、それでいい。そのためには、どんな卑劣なことで
もあえてする。真実も捻じ曲げ、言いたいこともいわず、明らかに間違ったことでもじっと黙っ
ている。なぜなら、本当のことを言うと、身が危ないからであり、クビが飛ぶからであり、家族
が路頭に迷わすことになるから。そしてその全ては許される。なぜなら、自分は学歴も縁故
も人間的魅力も無い正真正銘の「弱者」だから。

私は今までの自分の人生を振り返って、こうなりたくない、って強く思ったわ。



「ほとんどニーナに当てはまってるしね」

「死ねばいいのに」



その上でいうのだけど、コミュニケーション的強者とは、「ノーブレス・オブリージ(社会的強者
の責務)」を身に引き受けるほどの覚悟が無ければならない。これは、人間は平等だと言う真
っ赤なうそをかなぐり捨てて、自分の強さを実感するところから始まる。どこまでも困難な課
題と過酷な試練を要求する。他人はより弱いがゆえに、それほどの問題も試練も要求しない。
自分に厳しく、他人に寛大な態度をそなえることになるのよ。




「まるで私のことを言ってるみたいね!」

「でしゃばりは、おっぱいだけにしてよね」




だけど、弱者はまったくの逆の態度をとるの。彼らは常にマイナスの距離の感受性を実現しよ
うとする。他人は強いから過酷な課題をこなすことができ、こなさればならないのだが、自分は
弱いからそれが免除されて当たり前なのだ。こうした自己否定、自己憐憫を当然のごとく行使
するもの、それが「弱者」の定義よ。

コミュニケーション的弱者は、相手を理解するためのわずかな努力も払わないわ。いかなる他人
も、自分の手持ちの狭い枠に押し込めようとし、そうすることによって容易に誤解する。あるいは
どうしても入りきれない相手を切り捨て、「わからない」と不平を言う。また、相手にわからせようと
する血みどろの努力もしない。それでいて、相手が理解を示さないと「わかってくれない」と悲嘆
に暮れる。



「悪いけど、それほど遠くない未来に、ニーナがいいそうだった言葉よね・・・。今の調子でいけば
大丈夫だと思うけど・・・」

「同意せざるを得ない」



だけど、私の提言する強者への道も、確かに険しいもの。
相手を分かろうと全身を耳にして聞いてもさっぱり分からないときでも、愚かな(?)相手では
なく自分がいけないのだと反省する。相手にわかってもらうよう懇切丁寧に説明しても分かっ
てくれないときでも、頭の悪い(?)相手を責めない。

これは辛いことだけど、この試練を乗り越えなければこみゅにけーしょん
的強者の道は開かれない。



「ちっとマゾっぽいわね。それに、しんどそう」

「そのための私です」

「?」



更にコミュニケーション的弱者は、日ごろ他人を思いつきで機関銃のように批判しながら、自分
がちょっとでも批判されると慌てふたむき足が宙に舞ってしまう。
その理不尽さに身もだえするの。コミュニケーション的強者は、他人を批判すること無しとはい
えないけど、その分、他人からいかなる理不尽な批判を受けても当然だと覚悟している。
もちろん、(場合によって)誤解を解くあらゆる努力を払うけど、それでも解けない場合、冷静に
復讐の機会を狙うことはありうるけど、むやみに嘆き悲しむことはしない。

こうして面白いことに、(いえ恐ろしいことに)コミュニケーション的弱者は経験を重ねるうちに更
に更に弱くなっていくのであり、コミュニケーション的強者は更に更に強くなっていく。
前者はますます卑劣になっていくのに対し、後者はますます勇敢になっていくの。
以上が長い総論よ。



「総論!?各論もあるの!?ちょっと疲れたわ。私もともと頭で考えるより、まず行動するタイプ
だから、座ってニーナの話聞いてたらお尻ムズムズしてきちゃった」

「ミレイちゃん・・・・・・私に欲情しちゃったの?」

「んなわけあるか!!」



私が考えたいくつかのスキルのうち特異なものを取り上げるね。

「3、相手から理解されないことに耐える能力」
「9、相手の立場に立ってみることのできる能力」
「10、相手のマイナスイメージを無理にでも消してみる能力」
「15、相手の主張内容を細かく区別し、各部分を他の部分から切り離して捉える能力」
「20、どんなことがあっても相手に媚びへつらわない能力」
「22、相手の空の不当な評価に耐える能力」
「25、時節に執着しない能力」
「26、無理にでも自分が正しくないと思ってみる能力」
「28、話が平行線(水掛け論)になったら、軌道修正する能力」
「29、意見の一致を安易に期待しない能力」
「30、相手を切り捨てない能力」

どうかしら?
もはや説明の用のないものも少なく無いけど、念のために確認すると、ここに言う「相手」とは、
コミュニケーション的弱者であり、どうしようもなく脆弱なコミュニケーション力しか持っていない
者、すなわち世の中の大部分の人々よ。コミュニケーション力とは、彼らの「弱さの暴力」に全
身を晒されながら、彼との対等を要求せずに、全てを修行と心得て励む能力のことよ。

これらのうち特に難しいものは、26だと思う。
自分を「正しい」と確信しないで、どうしてコミュニケーションを続けることができるか、という単純
な疑問に基づいているわ。

その通り。
だけど、9や10や26に付いている「無理にでも」という副詞句に注意して欲しいの。
難しいことは分かっているのよ。そこを承知で「無理にでも」そう思ってみるの。
私は「分かるわ、分かるわ」と擦り寄ってくる輩は大嫌いよ。そうではなくて、「あなたの言いたい
のはこういうことですね」と、すべてを相手の枠組みや価値観、諸前提や推論式に従って正確
に再現して見せるのよ。
これは、強者のみがなしうるカッコいい態度なのよ!!!





「どうかしら?」


やり切った表情を満面に浮かべてニーナはミレイに微笑みかける。
それに対するミレイの表情も穏やかで、それはまるで菩薩のような笑みだった。全てを受け止
め、その全てを受け入れ、安易な意見の一致を期待せず、否定することもない、相手を決して
切り捨てないという考えを捨て去る、もしくはあたかもそんな考え自体が存在していなかったか
のような、人格者の姿がそこにはあった。



「ニーナは頑張ってる。ニーナはえらいね」








ニーナは気づいた。
自らの描く、コミュニケーション的強者の体現者がそこにいることに。
少し前までは彼女にこれほどの“格”は備わっていなかった。どこにでもいるような、そんな女
の子とは言えなかったが、それでも歳相応のかわいらしい女学生であったはずだ。

自分が変えてしまった。
自分の方こそが変わろうと思ったのに。

強くなれば彼女と対等になれる。
私を“本当に”認める。

でも今じゃ上辺だけじゃ無く、等身大の私を認めてくれてる、みたいだ。
ある意味私が彼女を変え、そして認めさせた、ということになるのかもしれない。
でも私がしたかったのはこんなことなんかじゃない。

コミュニケーションについて深く考えてみたのも、「人で楽しんで」、「人を楽しんで」、自分の人
生を謳歌している彼女が羨ましかったから。
そんな彼女のようになりたいと思ったのは正直に言うと、少なくない。でも、自分に置き換えて
みるとやっぱり夢物語なのだ、そんなことは。

だから、私は、私自身の中にある「ミレイ」像に負けなくないくらいの、強い自分になろうと思っ
たのだ。
そして、強くなるためには今までの自分を克服しなければならない。

他人が苦手な自分。
それを何とかしたいという意識が無意識にあったから、コミュニケーションの授業に興味を引か
れたんだと思う。





もう、なんだか疲れちゃった。
科学とHentai以外のことで頭をつかうのは本当にしんどい。
でも、これでこのミレイちゃんとの議論を終えてしまうのも癪にさわるので、今までの自分に対
する決別の意味を込めてこれから二度といわないであろう発言をする。


 「私をいつも下にみて、保護者の顔をして偽善に浸って
  もう違うの、私は!私を認めなさいよ!」


「うんうん、分かってる。あなたが、他の誰もがあなたを責めるようなことをしても私だけは
あなたの味方だから・・・・・」



とりあえず、言うだけは言って、過去との決別は済ませた。
早くうちに帰ろう。
このミレイはだめだ。今の自分にとって良くないものだ。
関わるのは、今日はここまでにしよう。



「帰って、オナニーして寝よ」



「オナニーナ、さみしーナ」











謀られた!!!!!!
いくらコミュニケーション能力的強者、総合人間力強者と言えどもミレイはミレイか!!!
隙を見せればすぐさまおちょくる!!

だが私とてコミュニケーション的強者を目指す者。
相手を安易に切り捨てることはしない。
相手からの不当な評価に耐え、全てを修行と心得て励むのだ。

でも私らしさを捨てるつもりはない。





「おもらしミレイ」





だから言ってやったのさ。














その後は二人して取っ組み合いの喧嘩をした。

私はともかく、ミレイちゃんもコミュニケーション的強者ではなかったみたい。



すっとした



何だか、色々悩んでいた自分が馬鹿みたい
そういえば、ミレイちゃんと本気で喧嘩したことはなかったな・・・・・・でも・・・楽しかった








「ふふふ、元気になってよかったわ。
ニーナは思いつめちゃうと、こう、視界が狭くなっちゃって、ニーナの本当の良さ、例えば、
常識にとらわれない豊かな発想力とか、頭の回転力とかがいけない方向ばっかりに働いちゃ
うから。ほっとけないわ、ホント」

「ミレイちゃん・・・」

「ニーナが私のことをどう思っていようと、なんとも思わないし気にもしない。
だって、私はニーナのことを本当に思っているもの」


っ・・・


「ルルーシュ君がシャーリーに取られぎみだからって、女に走るのは極端すぎると思う。しか
も、一番身近にいる女の子に飛びつくってのは、自分を安売りしすぎよ」

「ちょっと!!私すごくいい事言ったわよねぇ!その反応おかしくなぁい!!自分で言ってて
恥ずかしくなってきたんだけど!もっとこう、なんて言うの?ねぇ!!」











涙が出てきちゃった。





だって私には、

“本当に”

私のことを認めてくれる、大事な

“友だち”

が居るって事に気づけたんだから。

だから










「ありがとう、ミレイちゃん」

「へ?ええ、ああ、うん。まあ、分かればいいのよ、分かれば。うん」

「帰りにクレープ食べてかない?」

「えあ?ああ、いいわね。でもニーナから誘うなんて珍しいじゃない。実はニーナのほうこそ、
私に気があるんじゃないの?でも・・・そう考えると今までの意地悪な発言にも説明が付くわ!
あれね、好きな子に意地悪して気を引かせたいってやつなのね?いやー、ミレイお姉さん困
っちゃうなぁ~、ホンと」

「うん、帰りに家に寄っていってよ。“玩具”で一緒に遊ぼ?だいじょーぶ。大人向けのものだ
から、ミレイちゃんもきっと気にいってくれると思う」

「へ?いや、冗談よね?私はもちろん冗談よ、冗談なんだから、腕をそんなに引っ張らない
でよ!!玩具ってなによ!大人向けって何よ!私に何をする気なの!?」

「ふふ、“新世界”を見せてあげる」















その後、以前は無かった、女の色気を身にまとうミレイにリヴァルが身悶えし、ミレイに対し
てSっ気ぎみに接するニーナが目撃されるようになった、そうである。








おしまい
生徒会室に向かう廊下の途中で、近来ないほどの思考の「大転換」があった。
哲学的見解の転換は、何の予感もなく突然訪れた。

「ああ、そうなんだ!」

ポンとひざを打つようにわかる。
そして、その後「落ち着いて」周囲世界を見渡すと、何で今までこのことに気づかなかったの
か、不思議でたまらない。
これまでの人生において、すべては「そう」であったのに、そして、すべては「そう」見えるのに、
何で「そう」見えなかったのか、不思議というほかない。



僕は7年ほど前に、「未来はない」ということを明晰かつ判明に腹の底から確信した。
「ない」とは、「ない」という記号が指し示すあらゆる意味で「ない」んだ。
断じて「まだない」のではない。それについて語ることさえできない絶対無なんだ。
「明日の天気」とか「今晩の予定」とか、語れそうな気がするのは完全な錯覚であって、
それは未来について語っているわけじゃなく、ただ「未来に起こると想定したあるもの」は
未来に起こることではなく、現在そう考えているだけのことなんだ。



「でも、未来に何かが起こるだろう?」


そういうのも、同じ錯覚。


「なぜなら、ルルーシュ。それも現在考えているだけのことなんだから」



今のところ生徒会室にはルルーシュしかいない。

ピンクのパンティーをかぶっている。 ←【初体験】参照

いつもの僕ならばそんな愚挙を見過ごすことはできないが、今日はそれどころじゃない。





こうした議論がどうしても通じない人がいる。まあ、ほとんどの人がそうだ。
何でだろうと不思議で仕方ない。とても簡単明瞭なことなんだけど。
未来の事象を今とらえることはできず、
僕達はせいぜい現在の想いで代用しているに過ぎないんだ。


「でも、明日になればわかるんじゃないか?」


そう、こう反論する人もいる。
明日になって予測した通り寸分違わず事象が実現したとしても、
それはもはや「未来」じゃない。
現在の事象に変身してしまっているんだ。
ポイントは、未来の事象を「未来の事象のまま」生け捕りにできないということなんだ。
当たり前ではないかと言われれば、これほど当たり前のことはないと思う。
そして、これほど不思議なことも他に見つからない。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「相変わらず、お前は俺をイラッとさせるな。ウザク」

「カレンのパンツかぶっている君に言われたくないよ」

「なぜカレンのものだと分かる」

「そんなことよりそれ脱ぎなよ。今日生徒会のミーティングあるから彼女来るぞ」

「学校来てるのか?」

「ああ、今日は体調がいいみたい」


スザクはカレンの病弱設定を信じている。
ていうか、ルルーシュとか一部の人間以外は皆信じてる。
カレン自身もあまりに皆が疑わないので実は微妙に気まずい。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



これは言葉の問題じゃない。やはりこの世界が「こうなっている」としか言いようがない。
未来を知覚できる世界は想像不可なんだから。

こうした考えはこの7年間で次第に固まって揺ぎ無いものになっていた。
面白いもので、哲学的な「揺るぎなさ」は、いかに反論されてもますます揺らぎないものに
なっていく。
こんなこと実は誰でも知っている、だが皆錯覚に陥っている。
なぜか?
みな世界をよく見てないから、怠惰だからだ。
「言葉」という妖怪に騙されて世界をよく見ることを放棄しているからなんだ。
例えば、未来が「来る」と言うが、「どう」来るかとくと観察してみるといいよ。
ジュースをゴクゴク飲んでいるとき、次のゴクは「どう」来るんだろう?

僕達は未来が「来る」と語るとき、空間と運動と物体のイメージにすがっていて、
それ以外のことはなにもしていないことが分かるんじゃないかな。
5分後の休憩時間は5分後にこの駅に到着するはずの電車のように、いまどこかに「ある」
わけじゃない。1秒後の「次のゴク」はいまどこかで待機しているわけではない。
つまり、今この宇宙の隅々を探してもどこにも「ない」んだ。なのに、1秒後、5分後にそれが
生ずるんだ。

まったくもって不思議なことじゃない?
だけど、ほとんどの人は例えそう言っても、
空間と運動と物体のイメージのなすがままにさせている。
そして、それらの煙幕を通して世界を見ることに安んじ、未来が「来る」ことを疑わないんだ。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「ウザいよな。やっぱり」 ←ルル山

「同意せざるを得ない」 ←リヴァル

「だれだよ、今日スザクにミーティングのこと知らせたの」

「どっかから嗅ぎ付けたんだろ」

「女性陣はまだ来ないのか?」

「こねぇな・・・。それよりそろそろ頭のパンツ、カレンが来る前に早く脱げよ」

「しっくりくるんだよ。相性がいいみたいだ俺たち」

「無機物と・・・。生身との相性じゃないのかよ」

「かぶっていいのは、かぶせられる覚悟のあるやつだけだ」

「早く脱げ!バレるだろ!」

「お前は責任をとらなければならない。奇跡の責任を!」

「巻き込むな!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





こうした未来観を構築しながら、僕はずっと過去は「ある」と思ってきた。
もちろん、単純に「ある」わけではない。

だが、過去は空間ではないのだから、僕達の背後に「延びて」いるわけではない。
ビックバンからの150億年に及ぶと言われる時間は確かに「長い」んだけど、
空間的に長いわけじゃない。しかし、僕達は空間的長さしか表象できないんだ。
だから、実は歴史年表もあらゆる変化を示すグラフも間違いなんだ。
変化とは時間における変化なのだから、時間を空間における線分として表した「変化」は、
変化自身を表したものではなく、ただの幾何学図形なんだ。

そこまでは、これまでよく考えてきた。
しかし不思議なことにここに留まっていて、過去は未来とは違ってまったく「ない」と言う発想
には至らなかった。
たしかに、想起は予測と異なって、過去に「触れている」という感じがある。

予測している明日の日の出は単純に「ない」のだが、
想起する昨日の日の出は確かに「あった」という気がする。
しかし、想起の対象としての過去の事象が「あった」といっても「どのようにあった」のか、
探ってみると実は何も分からないんだ。


過去の事象は未来の事象に比較すると、僕達の認識において優位に立つだけであって、
存在においては少しも優位に立たない。
とすると、過去もまた未来と同じく「ない」と言ったほうがいいんじゃないのか。


このことが生徒会室へ向かう廊下を歩いているときに、ふっと思ったことなのだ。
これは「感じ」の転換と言ってもいい。

世界は絶えず消えていく。ただ、地球とか、ブリタニアとか、中華連邦とか、ゲットーだとか
様々な物体がしばらく「ある」かのような相貌をしているだけだ。
しかし、すぐ分かるように、そうした「一つのもの」の状態は絶えず変化している。
いや、例えまったく状態が変化しなくても、ある事象の状態1とその1時間後の状態2は
「1時間後」であると言う理由だけで、同じじゃない。

僕が一歩進めるごとに前の一歩は掻き消えている。
そしてその消えた一歩は世界のどこにも「ない」。

そうだ、この広大な学園は刻々と消えていくんだ。
いや、地球も、太陽系も、銀河系宇宙も、丸ごと崩壊していくんだ。
凄まじいもんだ。
このような巨大な塊が、音も立てずに刻々と崩壊していくんだから。

僕は今無と無の間を歩いているんだ。なんて儚いことなんだ!!




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「なあ、マジでウザいんだけど。」 ←ルル山

「ホント、どうしたんだろ今日は?いつになくひどいぞ」

「今日テストの返却日だったじゃない?スザク君、答案受け取った瞬間、何かを悟った
 ような顔してたよ
」 ←シャーリー

「現実逃避か」

「なーる」

「でも、いやに哲学的よね。ニーナ、彼が何言ってるか分かる?」

「えっと、過去も未来も無いんだから今現在のテストの結果なんて気にしなくてもいいんだ、
 って納得したいんだと思います。多分・・・」

「でもホント以外です。スザク君体育会系だと思ってたから、こんな哲学的なこと考えれる
 なんて」 ←カレン

「それって、今まで単なる体力馬鹿だと思ってましたってことかなぁ~」 ←ミレイ

「い、いえ、違います!そういうつもりで言ったんじゃなくて、ホント意外だなぁってだけで・・」

「頭の使い所が何か、悲しいですけどね」

「同意せざるを得ない」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



僕は今まで、自分はこの150億年もの時間と150億光年を超える空間のただ中で
かげろうのようにふっと息をついて無に帰すのだと思い、
その虚しさと恐ろしさに戦慄していた。

だが、このすべてはどうも錯覚のようだ。僕の消滅とともに、僕を包み込む(その状態の)
世界もやはり完全に消滅してしまうのだから、僕が死んだ後に「残る」ものは何も無い。
ただ、次々に新しい出来事が(なぜか)発生し、(なぜか)それらも次々に消滅していくだけ
なんだ!

考えてみれば、ビッグバンからいままで150億年の時間が流れたとしても、そのすべては
消えてしまったんだ!そして、いまや宇宙のどこにも絶対的に「ない」んだ。








ルルーシュやリヴァルのテストの点数に勝っても負けてもどうでもいい。
例え、端から勝負にすらならないとしても気にならない。
競うこと、勝とうとすることは醜いと改めて思った。


僕に呆れている皆の顔を何の興奮もなく眺めながら、ただ僕に訪れた哲学上の新しい
「発見」に興奮していた。














スザクはやればできる子なんです。

おわり

※注 18歳以上推奨 もしくは R15

【はじめに】
この作品は性的な表現があり、一応18歳以上推奨とさせていただきます。
(15歳以上であれば大丈夫だと思うのですが。)
一部の方には受け入れられ、一部の方には受け入れられない感じの小説となっております。
この作品を読んでしまったことで今後の人生にけちがついてしまったとしても、作者としては
責任を負うことはできません。ていうか、そこまでひどい作品ではございませんが。

紳士(変態)を志すルルーシュの生き様を執筆しております作者といたしましては、皆様に
紳士的に筋を通していただきたいと思っております。

以上、長くなってしまいましたが、怖いもの見たさで読まれる方にお勧めいたします。

上記のことに同意いただけた方のみ、このまま読み進めてください。















「ナナリー……キスしないか」

「いつもやってた……“兄妹同士”の、親愛のキスですか?」

「違う。“ルルーシュとナナリー”のキスが、したいんだ……嫌かい?」

「……・・・・・・嫌じゃないです」




 

椅子に座ったナナリーは少しうつむいている。
俺はナナリーに合わせて背を屈め、ナナリーの頬を優しく持ち上げた。
いつもの体勢だ。寝る前だったり、朝起きた時だったり、何気ない時だったり……俺は何度も何度もナナリーとキスをしてきた。
でも、それはあくまで兄のルルーシュとしてのものだった。妹への親愛の気持ちであり、それ以外の気持ちなど無かったからだ。
世界で一番大切な妹だから、俺が世界で一番ナナリーを兄として愛していると……そう、キスを通して伝えたかっただけだ。
そうだ……俺はもう……ナナリーの兄じゃない……。

 

 


「お、お兄様のしたい、ように、な、なさってください」

 

 


だから、俺はずっと待っていたのかもしれない。
ナナリーとの関係が兄妹でなくなった今、ナナリーの口からこういう言葉が呟かれるのを。
兄妹のルルーシュとナナリーではなく、異性のルルーシュとナナリーとしての……キスがしたい、という言葉を。
俺は……待っていたのかもしれない。

 

 

「ナナリー……!」

「は、はい」




















キーンコーンカーンコーン  ←授業の終了ベル


「っは! ドリームか・・・・・・」

「おい、ルルーsy、って股間がエラい事になってる!
 そこはエラっていうか、カリが張ってるんだろうけど!それにしてもバキバキじゃん!」

「ん?ああ、ドリームにつきインモラルだったからな。詳しくは思い出せんが、何かが
‘萌(めばえ)た気がする」

「どういうカテゴリーの夢見たかは想像がつくけど・・・。まさか授業中ずっとその状態だった
 のか?」

「だろうな。この授業の始まりの記憶がないからな」

 ルルーシュは目を開けたまま寝れる、居眠りの天才である。ドライアイもなんのその。

「遠目からでも凄いぞ・・・。たまにビクビクしてるのがズボンの上からでも丸わかりだぜ。
 一言で言うなら、これはひどい!ってやつだ」

「おーる・はいる・るるーしゅ!!
 おーる・はいる・るるーしゅ!!!」 ←過去(1)に出てきた女の子

「ほら、となりの女の子なんか。汚染されてるぜ。うわっ、目がマツタケの形になってる」 
 
「股間からキノコーってか?うまいこと言うじゃないか、リヴァル。よかったら嗅いでみないか?
 収穫時だぞ。芳醇な香りでいっぱいだぞ?」 ←最低

「うげぇ、冗談でもやめろよ。」

「それより何の用なんだ?この前、オギノ式については説明してやったばかりだろ」

 高校生なのにやたら詳しいやつ男子はいるもんである。
 少なくとも、実践するのはそいつではないし、協力するのもだいぶ先だろうに・・・。

「その節はどうも・・・・・・ってちげぇよ!全然ちげぇよ!」

「早くしろ。トイレに行きたいんだ」

「うわ、マジそんなこと学校でするやついるんだ・・・。」

 座り込みか、便座か、それが重要だ。 ← 最低

「紳士はいつでも正しいんだよ!早くしろ、出なければ帰れ!」

 いまや子ルルーシュは性バーから、きかん棒となっていた。

「ああ、そうだった。最近、シャーリーと仲良いじゃんと思って。この前『でぇと』も行ってきた
 ことだし、どんなことがあったのかなぁ~って。」

「お前は思春期にさしかかって急に女の子に興味持ち出した中坊か。
 ちっちゃな『ぇ』がムカつくんだよ、この童貞坊やが」

「それいうなや。童貞を守れへんやつが、いったい何を守れるっていうんや!」

 リヴァルにとってそのワードは禁句だったらしい。マジ涙目ってやつである。

「女を守れるだろ?お前で言う、ミレイ会長だ」

「参りました」

「もういいか?もう俺の股間はいいや、おさまったし。帰って攻殻のDVDでも見るか」

 オシリストであるルルーシュにとって、草薙素子は生活の一部である。

「いやいやいや、ちっと待て。もしかして、シャーリーとは行くところまでいったんか?
 無修正に花開いたんか?桃の花に、栗の花撒き散らしたんか?」

 リヴァル、実は関西出身である。
 以前、ミレイに関西訛りを馬鹿ウケされて以来、慎んでいる。が、心のたがが外れるともう
 どうしようもない。

「さっきから関西訛りがうざいな。・・・そうだと言ったら?」

「まじで」

「お前がおそらく想像しているよりも、数段凄いかもしれんがな」

「きかせて」



 ルルーシュの目が鋭さを増す。

「さもはん」


「せっぱ」

 それに即座に答えるリヴァルの目は鷹の目のようであった。
 この目をミレイが見ていたら、リヴァルに対する見方を変えていたかもしれない。


「カレンのパンティー」 ←ルル山

「おk」(0.2秒)

「よかろう!では話してやろう!!
 お前の一番興味のあるであろうサビの部分のダイジェスト版でな!」





※以下よりR15となります 18歳以上推奨















「んぅ……ルル」

「あぁ」
 
消灯し、薄暗いホテルの一室でルルとシャーリーは二人体を重ねていた。

「ルル、私初めてだから、・・・・・・優しくして」

上着を脱ぎ捨て露わになった乳房を片手で隠しながらシャーリーが瞳を濡らす。

「……初めてで上に乗るのか……」

「だって今日は私がルルを自由にする日なんだから。いつもいい様にあしらわれてるけど、
 今日はそうはいかないもん」

真っ赤な顔をしているであろうシャーリーは、ゆっくりとは顔を近づける。
先ほどまでの唇を合わせるだけのキスとは違う。
ぎこちないながらもシャーリーはルルーシュの口内に舌を差し入れた。

「んぅん……」

ルルーシュもシャーリーに応え激しく舌を絡ませる。
二人とも動きに不慣れな部分があった。しかし、それを上回る積極性で互い
を求めていた。

「ルルは……えっちは今まで……」

シャーリーとルルーシュの間で唾液が糸となりつながる。シャーリーはすっかり上気してとろん
とした顔で聞いた。

「はじめてだよ。悪かったな」

「意外。でも私、嬉しい」

ぶっきらぼうで不機嫌な表情になるルルーシュにシャーリーはもう一度唇を寄せる。実
は二人がキスするのは初めてだった。

「ちょっと、待った」

「ルル?」
 
唐突に手を突き出してシャーリーを止めるルルーシュに少しむっとする。

「いや……さすがに俺も限界だ。きつい」

ルルーシュの言葉をシャーリーはすぐに理解した……というかしてしまった。
彼女の乗りかかっているすぐ下で子ルルーシュが悪逆皇帝ばりに自己主張をして
いる。
ズボンとベルトのバックルを弾き飛ばしそうな勢いで子ルルーシュがそこにはあった。

「わ、分かった」

「ああ、ちょっとどいてくれると」

「わ、私が脱がす!」

「おいっ!」

ルルーシュのツッコミもスルーしてシャーリーはルルーシュの下半身に手をかける。
ベルトを外し……その下ズボンに手をかける。

「うわっ」

ルルーシュの衣服を下げた瞬間、勢いよく子ルルーシュが巨立する。初めて間近
で見る性バーにシャーリーは思わず息を飲んだ。

普通の男性のものがどの程度の大きさか、シャーリーの知識にはなかったが処女
である彼女には充分衝撃だった。

「これが今から私の中に入る、んだよね・・・」

「いや……初めてなのにいきなり入れたら大変だろ」

「? そうなの? ルル……知ってるの?」

「紳士として、その手の知識に抜かりはない……」

 ルルーシュのあまりに自信に満ちた言葉に、少なくともシャーリーは自分より知識
があるだろうということは予想ができた。

「じゃあ、シャーリー、体をこっちに……それで俺のうえに反対に寝転がるように」

 シャーリーはルルーシュの命令に従い彼の上でもぞもぞと体を動かした。
ルルーシュの上からどかなかったのは自分がルルーシュにするんだという意地もあったが
……何より離れ辛かった。体と体が触れ合っているだけで今のシャーリーは心が一杯だった。

「ひゃん! ルル……」

 ルルーシュに唐突にお尻を掴まれ、シャーリーは悲鳴をあげる。

「んっ!」
 
 それだけではない。ルルーシュの指は下着をずらし、ルルーシュにしか永遠に見せない
つもりの場所をいじりはじめた。

「る、るるぅ」
「シャーリーも、ほら」

 体勢的にシャーリーの股間はルルーシュの目の前でいじられてる。
そうなると当然ルルーシュの雄々しいものは今、シャーリーの目の前にあった。

「う、うん」

 技術は無いが知識はあった。
 男の人は口でされると気持ちいいという話は聞いたことがあった。
 シャーリーは迷うことなく子ルルーシュを口に含んでいく。

「シャーリー……俺は手で触ってくれという意味で言ったんだけど」

「ふぇも、このふぉうがきふぉひいいんでひょ?」

 シャーリーは肉棒を喉奥まで導きながら答えた。
 でも、この方が気持ち良いですよね。
 奥までくわえこんだせいで上手く言葉に出ない。
 しかし、ルルーシュにはちゃんと伝わっていたようだ。

「いや、そうなんだけどさ。いきなり口でなんて抵抗なかったのか?」

「大好きなルルのだもん」

 一度肉棒を口から離し、断言する。これはちゃんと伝えたい言葉だった。

「ひゃん!」

 ルルーシュからの返答は言葉ではなかった。お返しといわんばかりにルルーシュの舌
 がシャーリーの性器を舐める。
 今まで感じたことの無い刺激を処女地に受け、シャーリーの体は早くも反応していた。

「っ!」
 
 何モノも侵入を許してこなかった場所に差し込まれるルルーシュの舌。
 こそばゆさの中にも甘い痺れがあった。

「私も……」

 シャーリーも負けじとルルーシュの肉棒を口に含む。

「んんっ、ん、ちゅ、んぅ」

 互いにテクニックはなかった。(振りをしていた片方は)
 ただ、相手を思う情熱があった。貪欲に積極的にどうすればよくなるかも試
 行錯誤し、実践する。

「ルルには気持ちよくなってもらいますから」

「その言葉そのまま返すぞ」

 すでにシャーリー自身も気がついていたが、彼女の股間からは湿った水音が響い
 ていた。
 ルルーシュも同じようなもので子ルルーシュは最初見た時よりも大きく固くなってい
 る。どどん波からギャリック砲ってなもんだ。その上、先からはルル汁も出ていた。
 だが……。

「ル、ルル」

 一度体を起こし、ルルーシュを振り返る。
 互いに昂ぶってきた。しかし、今のままでは足りなかった。だから『次』は決
 まっていた。

「ああ、おいで」

 シャーリーの視線にルルーシュが頷く。
 学園の高等部からの付き合いでしかないとしても、言葉なしでも通じるものはあった。

「これだけ濡れていれば大丈夫だ」

「こ、これ以上は我慢で、できない」

 シャーリーはルルの上にまたがる体勢のまま子ルルーシュに手を添える。

「大丈夫か。やっぱり俺が」

「ダメ。今は私がルルを自由にする時間なんだから」

「りょーかい」

「んんっ」

 ためらいは無かった。自分の秘唇目指して子ルルーシュを導いていく。
 そしてそのまま腰を落としていく。

「っっっ!」

 身を裂くような痛みが頭にまで響いてくる。それでもシャーリーは止まらず一気に
 根元まで子ルルーシュのものを飲みこんだ。

「大丈夫か?」
 
 苦痛に顔を歪めながらもシャーリーは気丈に微笑み返す。

「苦しいのや辛いのは水泳部の練習で慣れてるから。平気……」

「そうは見えないが・・・」

「平気よ……それより動くね」

 シャーリーの入っている部分が痛みを訴える。それでも構わず上下に腰を動か
 す。どうすればルルーシュがよくなるか。ただそれだけを考え、動く。

「ル、ルル気持ち良い?」

「いや、全然」

「え……?」

「シャーリーが辛そうな顔してるのに俺だけが気持ちよくなるはずないだろ。シャーリーも一
緒によくならなきゃな」

 思いもかけなかったルルーシュの言葉にシャーリーはきょとんとし動きを止める。

「ルル……いくらそんなこと言っても私は上限MAXでルルにす、好きなんだからこれ以上
 惚れないよ」

「ただの本音さ」

 シャーリーはルルーシュの言葉に構わず腰の動きを再開する。
 ルルーシュは眉を寄せたが構わなかった。

「シャーリー」

「今の言葉で胸が一杯だから……それに今は私が好きにするんだから・・・」

「分かったよ。まったく強情だな」

「えへへ」

 ルルーシュの許可を得てシャーリーは一層、腰の動きを速めていく。そのうち体が抽送
 にも慣れてきたのか鈍い痛みに変わって徐々に別の感覚が体に迫る。

「んぅ、ルル。私、だんだん気持ちよくなってきた、かも・・・」

「そりゃ良かった……まぁ、シャーリーの顔見てりゃ分かるけどな」

「ルルのスケベ」

 ルルーシュの視界から隠れるようににシャーリーは顔を動かしていく。
 ルルーシュの首筋の間近まで顔を近づけ、唇を寄せる。

「シャーリー?」

「今日ルルが私のものだったって証」

 目ざとい、ミレイのような輩には即座に気づかれるような、そんなきわどい位置にしっかりと
 自分の存在を刻む。

「……レディファーストだ……」

「え?」

 ぽつりとルルーシュが言った言葉にシャーリーは思わず聞き返す。

「レディファーストの次は、ジェントル(紳士)の時間だ」

「え?え、え?」

 いまいち、ルルーシュの言葉の意味が理解できなかった。

「ただ、少々世間で言う、ジェントル(優しい)とは違うがな」

 言葉と同時に下から強烈な打ちつけが始まる。

「ひゃ、ひゃん! る るるぅ!」

 唐突な動きに声をあげ、シャーリーは叫ぶ。振動が快感となってシャーリーの身体に響
 いていた。

「ず、ずるいよぉ……こんなの」

「いやか?」

「その質問もずるい」

「じゃあ」

 胸に痛みと快感をまぜこぜにした感覚が走る。ルルーシュの手がシャーリーの乳房にか
 かっていた。

「っぅ!」

 シャーリーはただ為されるがままではなかった。ルルーシュの突き上げに合わせ自らも
 動く。

「ま、負けないんだから」

「いや、勝負じゃないし」

「じゃあ一緒に気持ちよくなるために、んうぅ」

 抽送は決して緩めずシャーリーはルルーシュに顔を寄せる。互いに激しく唇を奪い合
 い、奥深く目指して侵入していく。

「んぅん! ルル! ああぁ!」

「あぁ、ん」

 二人の鍛え抜かれた体ががむしゃらな行為を繰り返す。(一人は一部のみ)
 繋がった下半身からは湿った水音が響き、抽送の激しさで液が散る。
 激しく交じり合う舌からもだらしなく唾液が垂れていた。

「ルル……たぶん、そろそろ」

「あぁ、俺もおんなじだ」

 昂ぶる体が絶頂を迎えようとしている。互いに重なり合う体と表情がそれを教えてくれた。

「ルル、絶対外に出さないでよ。初めては……中にほしいの」

「……りょーかい」

 ルルーシュが口篭ったのは一瞬だった。すぐにシャーリーの意志をくみ取って、頷く。
 とんでもなくまずい気がしたが、親父の顔がちらついて、どうでもよくなった。
 (父である皇帝には后が108人います)

「ああぁ、ん!」

 ラストスパート、といわんばかりにルルーシュの腰が一層早くなる。
 より強い快感が本流となってシャーリーの意識を襲う。
 シャーリーも今にも絶頂に達しそうな意識をフル動員し、ただルルーシュとのつながりだ
 けに集中した。

 
私、今ルルと繋がってるんだ。


 ルルと出会ってから暖め続けてきた想いが、体だけでなく心も満たしてい
 く。

「っっっっっ!!!」

「くっ」

 シャーリーが大きく背筋を伸ばし絶頂するのと子ルルーシュが膨れ上がり、ルル汁が弾頭
 のパドロン砲が放たれるのはほとんど同時だった。

 シャーリーの胎内で子ルルーシュが脈打ちルル汁を注ぎこんでいく。シャーリーは最後の一滴
 まで飲みこむと、ゆっくりとルルーシュに倒れこんでいく。

「ルル……ありがと」

 ルルーシュは無言でスーの金髪を優しくすいた。その何気ない仕草が心地よく、
 シャーリーは笑顔を浮かべる。

「えへへ」









 きゅううう

 突然、ムードも何もかもを壊すような間抜けな音が響いた。
 スザクのお腹から響く音だった。

「……ごめん」

「いや、俺も腹が減ったからな。夕食も食べ損ねたし」

 日はすっかりと落ち、あたりはもう薄暗くなっていた。今ごろ繁華街の飯屋は仕事帰りの
 社会人の飲み会で大騒ぎだろう。

「……ちょっと遅いが飯、行こうか」

「うん。あ、そうだルルーシュ。夕食は僕の隣に座ってよね」

「構わないが、なぜだ?」

「ルルーシュに『あーん』って食べさせてあげるんだ」

「ちょっと待て、それは」

 断ろうとしたルルーシュをスザクはにっこり笑顔で拒絶する。

「君に拒否権は無いよ」

「なぜだ!?」

「まだ夜は始まったばかりだし、、今夜一杯は自由にされてくれよ♪ルルーシュ♪」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・





「とまぁ、こんな感じだったな」

「え!、え?、え??え、ちょ、ちょ、待てよ!シャーリーのはずが最後スザ」

「さて、攻殻見るか。素子の尻は最高だ」

「?!?!いやいやいやいやいやいや、だからなんで最後スザ」

「あいどぅ~、あいどぅ~」

「ていうか、この話自体ほんと」

「どこかに素子のような女はいないものか・・・。カレンはちょっと違うしな」

「いやだから、ちょ待てよ!ルルーsy」



「勝手に締めんなぁ!!!お願いだから作り話だといってくれぇ!!」



「うわっ、ちょっとイラっときた」

「カレンの件、忘れるなよ」

「え、私がどうかしたんですか?」


ルルーシュの事が微妙に気になっているカレン
学園においては積極的に男子に話しかけるキャラ設定ではないことに
もどかしさを感じていたが、自分の名が出たことでこれ幸いと話に乗っかってきた。


「うわっ、身につけていた人。い、いや、なんでもないよ、こっちの話・・・。
 おい!ルルーシュ!だから待てって!」


既に‘ブツ’は取得済みである。
だが詳細が知られればただでは済まないとリヴァルは本能的に理解していた。
この女は弱くもなんとも無い、‘強い’女だと


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男二人が場を立ち去った後、
カレンは先の発言が気にかかっていた。


「???、なんか、ちょっと引っかかる言い方だったわね・・・」


あまり話したことの無いリヴァルでも、呼ぶときはカレンと呼ぶ。
身につけていた人?
ある意味世間知らずな彼女は男の生態についてよく知らなかった。
どことなくお尻がムズムズするのも気にかかる
後でルルーシュを問い詰めてみようと思った。
彼ならば遠慮は要らないだろう・・・


学園において、本心から最も気兼ねなく付き合えるのはルルーシュだけだ
ゆえに彼とやりあうのは楽しみの一つになっていた
自然と沸き起こる、本来の目の輝きを瞳に湛えて
カレンは男2人とは反対方向に歩みを進めるのだった


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・







真実は当事者のみが知る


おわり
 

「今この空間は俺の情報制御下にある

 出ることも入ることも出来ない

 俺は入れたり出したり出来るけどね」 ヴィーン


「まあまあ、それは怖いですわ」

 

ユフィは全然動じない。

ナナリーが母さんの所にじゃれつきに行き、俺とユフィの二人きりになったところで

部屋の鍵を閉め、ユフィに紳士の洗礼を与えているのだが

まったく動じない。

洗礼を与えた侍女達は皆様々な反応を見せてくれていたというのに

手に持った性バーは今までにないほどより紳士的(生々しい)なものを選んだというのに

セリフもうまいこと言ってると思ってるんだが・・・

ユフィは俺と二人きりでいることを心から楽しんでいるようだ。

一つ一つの行動が自分に対してだけ向けられていることが嬉しくてたまらないようだ

実に紳士的な行動であったとしてもだ ←最低


白とピンクを基調としたフリフリのドレス

年相応の童顔と言える顔立ちでありながら女の色気を内に秘め、

くりくりした大きな瞳に好奇心の色をにじませ

その小さな口元は喜びの曲線を描いている

ピンクの髪は俺がベッドに押し倒しているからか放射線状に広がり

男をイケナイ気持ちにさせる


瞳が、まつげが、鼻が、唇が、あごが、髪が、

俺の網膜に貼りついて、

ああ、綺麗だな、と、

歯の裏でつぶやいた。

もはや俺に洗礼を続ける気は無くなっていた。










この頃の俺は 

「『紳士』とはなにか?」

ということにとりつかれていた

別の形でとある紳士に洗礼を受けて以来、

紳士的振る舞いの研究に余念がなかった。

彼曰く、

「紳士とは教わってそうなるものではなく、見よう見まねで体現できるものでもない。

 紳士とは“紳士”に至りて紳士になるんだよ」

意識、無意識を問わず、紳士的行動を積み重ねていけば自ずと紳士に至れるとのことだ。


初めて言動を含む彼の生き様の‘核’知ったとき、頭ではなく、心が開放された。

頭でっかちのお坊ちゃんが、一皮むけて別の‘何か’になろうとする奇跡が与えられた。

世間的に言えばひどい状況だったんだろうけど、それまでナナリーや母さん、ユフィ達との

交流以外にあまり価値を見出せず、何もかもを斜に構えて見下していた自分にとっては

衝撃的だった。

そのとき初めて周りのもの全てに色が付いたのだ。

あらゆる事象を頭で理解するのではなく、心が受け入れるという革命が起きた。

ブリタニアで革命が起こったとしても大して驚きはしなかったろう。

幼いながらも頭の良かった俺は自分を取り巻く状況をよく理解していた、頭では。

自分の周りだけではなく、家のことや、帝国の抱える様々な懸念についてもある程度は

察しがついていた。

知れば知るほど俺が俺、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアとして生きていくことの困難さを感じ、

またモチべーションとなるものも見出せずにいた。

ゆえに、自分に優しい、身内だけが登場人物の、ちっぽけな世界を守っていくことだけが

自を支える軸となっていた。

それではいけないと頭では理解しつつも、ナナリーやユフィ、たまに来るコーネリア姉さま

の相手をすることが楽しくて、日常に埋もれる日々だった。

だが、一人になるとモヤモヤ黒々としたものが浮かび上がってきては

ひどく俺を苦しめた。

そんな中での革命である。自己変革。奇跡。

もう百万のキセキとか目じゃない


変わるということは尊いものである

俺はよくそれを身をもって理解している。

システムや制度に組み込まれていると自覚している、律儀な人間ほど変わることは難しい。

ここで俺の言う

「変わる」

というのは、小さなことからこつこつと、というレベルのことを言っているのではない。


180度、今まで知らない、考えもしない、想像もしない、新たな自分を見出す

という位のレベルの話だ。


神でもない人間にゼロから有を生み出すのは不可能だ。

何かを生み出すということは、必ず背景を背負っているものだ。

だからと言って背景があっても何らかを生み出すことことは、困難であることには違いない。





彼と出会い、俺が“変われた”ことは本当に幸運なことであった。

彼は紳士としては “堕” ちてしまったが、

それでも彼に敬意を表する事に今でも何のためらいもない。




初期紳士の頃の振る舞いは、今の紳士たる俺からすれば

眉をひそめるようなことばかりだった。

並々ならぬ好意を向ける相手に行う

紳士的振る舞いとして、俺がユフィに対して行った洗礼は的外れのものだ。

紳士は臨機応変でなければならない。

そして何より大切なのが、


「自分が楽しまなければならない」


ということだ。

あの頃は、とにかく何かしないとという思いにとりつかれ、疎かになっていた。


でも、ま、最終的には

「ルルーシュに抱き締めて貰っていると、とても落ち着きます」

といって俺の背中に手を回し、幼いから大した筋肉もついていない胸板に頬を擦り付

け、ユフィは幸せそうに微笑んでいたから、

その点は実に紳士的だったと言える。






・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






キーンコーンカーンコーン

キーンコーンカーンコーン



どうやらテストが終わったようだ。

結構長いこと過去に浸っていたらしい。

沸き起こるのは


過去の自分を愛おしく思う


ってことだ。



そんな風にいれる今の自分は実に紳士的だ。


自身にご満悦な気分になりながら、名前の欄に

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」

と書いた答案用紙を提出し、教室を後にした。 




後になってその過ちに大いに動揺したのは秘密だ。








ひとまず

おわり

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