「とりあえず今回待ち合わせ時間に遅れたことは良しとするわ。
・・・本当は全然まったく爪の先程も良くないけど。
それにしても今日は暑いよね~、ルル、何か飲みに行きたくない?」
「お茶を奢らせていただきます」
そんなわけで近場のある喫茶店の禁煙席にやってきたのだ。
注文を終え、4人席なのにテーブルに隣り合って座る俺達。
注文を取って厨房に帰るウェイトレスの尻を眺めながら、お冷に口をつけていると、何やら
シャーリーがぶつぶつつぶやいている。
視線を下に下げ、親指の爪をかみながらなにやら紙に目を向けている。
どうやら自分の世界に入り込んでいるようだ。
「現在までの二人の進展・状況をパラメータに、判りやすくステータス風にしてみたけど・・・」
パラメータに、ステータス…今一意味が把握できなかったが覗き込んで見てみることにする。
そんな俺に対してシャーリーに気づいた様子はない。
「どれどれ…」
ルルーシュ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ラブ:すき?(むっつり)
道具:いもうとのショーツ(使用済み)
エロ:猥談
性器:どうてい(精通済み:火星人)
状態:変態
・・・・・・俺のことをよくわかっているじゃないか、シャーリー。
世間的に見れば、ステータスの2段落目は最悪なのだろうが、紳士である俺ならば、
それは正しいことなのだ。←最低
しかし、俺が火星人であるということはどうやって調べたんだ?見せたっけ?
まぁ、この場ではどうでもいい。
どうせ俺は包茎ですよ。でもな、包茎のどこが悪い?
俺は自分のそういう伸び伸び(皮)とした所も好きなんだよ!!
そして、シャーリー自身のステータスはと・・・・・・
私【シャーリー・フェネット】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ラブ:だいすき(はっきり)
道具:なし
エロ:深夜の情報収集
性器:しょじょ(初経済み)
状態:おしゃまなキューピー
・・・・・・
結構色々ダメっ娘だったんだな。シャーリー。
きゅーぴーて。きゅーぴーて。
しばらくして飲み物が運ばれてきた。
「ルルと同じので」
営業スマイルでオーダーを取りに来た店員に妹がそう言ったため、
俺もシャーリーもアイスコーヒーだ。
「ストローはどういたしますか?」
「いらないかな」
俺は男という紳士らしく、いつも直飲みだ、ちまちま飲むのはあまり性に合わない。
「それじゃわたしはストロベリーでお願いします」
なぜか頬を染めて言い放った彼女の注文に、
店員がにやりといやらしく笑ったような気がしたが、
変わった名前のストロー
この時はそうとしか思わなかった。
今思えば店員の気遣いはまさに罠、余計な一言だった。
ここには何度かリヴァルやスザクと来た事はあるが、それは全て男同士でだ。
こんなオプションがあるとは夢にも思うまい。
「お待たせしました。こちらがストロベリーになります」
トレイを脇に置き、大げさに『それ』を取り出した。
「んなっ!?」
「わあ、素敵」←棒読み
ハート型に繋がった2つのストローだった。
つづーく
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